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『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書)の表紙の謎

2017年6月7日 |  kenichi inaho

『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書)の表紙のオビにまつわる裏話の第二弾。

広島東洋カープの「C」マーク、中央大学の「C」マーク、シンシナティ・レッズの「C」マーク、智弁学園和歌山高等学校野球部の「C」マーク…。気が付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、これらの「C」マークの違いは「形」だけではありません。じつは、その「色」にも違いがあるのです。

たとえば、中央大学には、「ブランドマーク指定基準」というものがあります。そこには「〈中央大学レッド〉を再現する際、4色分解の場合はM:90%+Y:90%で指定し、特色インクの場合はTOYO94:CF0100で指定してください」と書かれていますので、それを再現しています。

http://www.chuo-u.ac.jp/aboutus/communication/brand_mark/reg/pdf/reg_03_201208.pdf

また、智辯和歌山の「C」マークは色が濃い目ですが、これについてはインターネットなどでデータが公開されていません。そのため、やむなく私は「ヤフオク!」で「智辯和歌山応援帽」を購入し、その帽子から「C」マークを再現していただいたのです。

このオビは多くの方々に衝撃を与えましたが、このような隠れた苦労もあったのでした。