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『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書)と「東北ずん子」

2017年6月4日 |  kenichi inaho

広島東洋カープの「C」マーク、中央大学の「C」マーク、シンシナティ・レッズの「C」マーク、智弁学園和歌山高等学校野球部の「C」マーク…。

多くの方々に衝撃を与えた『楽しく学べる「知財」入門』(講談社現代新書)の表紙のオビ。このデザインに決定したのは、ひととおり原稿が出来上がった後でした。じつは、当初私が出した案は、東北復興支援キャラクター「東北ずん子」だったのです。

「講談社現代新書」には似つかわしくなく、「いったい、どうして?」と思われた方も多いかもしれません。じつは、本書を執筆していた2016年当時、松尾豊氏の『人工知能は人間を超えるか』(KADOKAWA/中経出版)が、かなりの勢いで売れており、その表紙のオビに、アニメーション映画『イヴの時間』(ロボットと人間との共生を描いた作品)に登場するヒロインが描かれていたのです。そこで、恥ずかしながら、「アニメ風美少女キャラで押すしかないのでは?」と勝手に考えたのでした。(この案は、即却下となってしまいましたが…。)

周りの方々にこの話をすると、「ずん子にしなくて良かったね」と、誰もが口を揃えておっしゃるので、やはり表紙のオビは「C]マークにして正解だったと思います。