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明治の登録商標「カール」の謎

2017年5月27日 |  kenichi inaho

明治のスナック菓子「カール」が、販売不振により東日本で販売終了となることが世間を騒がせています。私も今でもたまに食べているので、大きなショックを受けました。

販売開始が昭和43年(1968年)ということですから、約半世紀の歴史を持つロングセラー商品ということになります。そこで、明治の保有する「カール」の登録商標を調べてみたところ、特徴的なカタカナのロゴタイプについては、発売年に当時の明治製菓によって出願され、翌年の昭和44年(1969年)に登録されていることがわかりました(商標登録第840698号)。

ところで、それだけではなく、遥か以前の昭和8年(1933年)にも、当時の明治製菓によって商標「KARL/カール」が出願され、翌年の昭和9年(1934年)に登録がなされています(商標登録第252350号)。指定商品は「菓子」などで、今でも登録料が支払われ続けています。果たして戦前に「カール」という名前の別のお菓子が存在していたのでしょうか?

とりあえず明治に対して質問状を送ってみましたが、返事が来るかどうかは今のところわかりません。